museum as it is. 庭側からの外観。外壁は敷地の土に藁スサを混ぜた土壁。天窓からの自然光の差し込む静謐な室内に坂田和實好みのモノたちが展示されている。畳敷きの展示室の壁と天井はブータンの手漉き紙貼り。2階分の吹き抜けを持つ展示室。奥に竹のフェンスで円弧上に囲われた庭が見える。土壁を保護するために大きく張り出した軒庇とその繊細な細部。窓の鉄格子は敬愛する建築家カルロ・スカルパへの時空を超えたオマージュ。坂田和實と中村好文は、この個人美術館を千葉の山中に静かに佇む孤高の建築にしたいと考えた。 Back